聖ヤコブ教会から数分、ローテンブルク駅からは市街の門をくぐってひたすら真っ直ぐに行くと、ここフランツィスカーナー教会に到着する。
市内は人気がなく淋しかったが、この教会から湯気のようなものがあがっているのが見えたときに、何だかとてもほっとしたのが印象的だった。
開館時間前であったため裏手に回ってみた。司祭館らしく車も数台とまっていた。
聖堂内
ローテンブルク最古のこの教会は、ローテンブルクのカテドラルでもあるそうだ。
規模的には聖ヤコブ教会の方が大きく立派なのだが、素朴で清潔感のある暖かみのある聖堂はとても居心地のよいものだった。
ちょうど司祭が講話を行うところだったが、何せドイツ語がわからないためお話を聞くことはできなかった。
聖堂奥のチャペルには、リーメンシュナイダーの聖フランシスコ祭壇が祀られている。
《Franziskusaltar(聖フランシスコ祭壇)》
リーメンシュナイダー(1490年頃)
左が聖フランシスコ。
聖フランシスコは大好きな聖人の一人であったため、今回の旅行ではこの祭壇を見ることも大きな目的であった。とにかく寒い中、移動も多く疲れ気味ではあったが、ここでこうして祭壇を見ることができて本当に感動。
カトリック教会には「諸聖人の連願」という、その名の通り諸々の聖人の名前を「洗礼者聖ヨハネ~♪」「聖フランシスコとドミニコ~♪」などと諸々の聖人の名前をツラツラと唱える祈り(歌)があるのだが、この祈りを頭の中で思い浮かべながら祭壇前で祈っていると司祭が現れ、少しの間祭壇前のロープをはずしてくださり、近くで見させていただくことができた(ロープがあってもかなり近くまで寄れるのだが)。
聖フランシスコ
両手両足・脇腹には、生前に聖痕が現れたというフランシスコのしるしを見ることができる。
Bruder Leo
祭壇前
この祭壇の前で挙げられるミサにぜひ与ってみたいと思った。
作品タイトル(ドイツ語)、制作年等は「リーメンシュナイダー紀行」さんから転載させていただいています。
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