聖堂外観(主祭壇裏手)
Dom -St.Kilian Kirche(ドーム:聖キリアン教会)
ハスフルトからローテンブルクまで戻るかたちで向かい、ヴュルツブルクへ。
フランクフルトのホテルでスーツケースをあずかってもらい、パンツと靴下だけを突っ込んだビニール袋(お店でもらえるようなもの。コンビニ袋よりはしゃれているが・・・)を持って、まずはホテルのチェックインを済ました。
荷物を置いてすぐに、ヴュルツブルク市内へ出向くことに。
実はマリエンカペレに向かっていたのだが、カテドラルであるここ聖キリアン教会(通称ドーム)に着いてしまった。恥ずかしながら地図を持っていなかったため、ここがどこの教会だかわからず、教会内のパンフレットでカテドラルであることを知りました。。。
ヴュルツブルクの守護聖人は聖キリアンであるが、司教にして殉教した聖キリアンを祀るために、カテドラルの聖堂名も「聖キリアン」とされている。
外観とはだいぶ印象の違う主祭壇で、聖堂内は広く地下もある。地下には主に美術品などが展示されている。
天井からは十字架がつるされているが、この十字架にかかるイエス・キリストはミイラのようなガイコツのような姿だ。
教会や市内の古い建物の外壁、モニュメントにはガイコツの姿をした天使などの姿が多く見られる。
小チャペル
聖堂内の重い扉を開けて階段を下りると、いくつかの祭壇が並べられた小チャペルへと続く。かなり暗い。
リーメンシュナイダー工房(1500?)
福音書らしき書物を持つこの彫刻は、書見台の役割も担っている。
大小のロウソクが灯されたロウソク台には、聖母子像が置かれている。
何人もの人がここで祈っていたのが印象的だった。
リーメンシュナイダー(1496~1499)
聖堂内はとにかく暗く、スポットが当てられているものの細部がよく見えないぐらいである。
大理石でつくられているが、他に並ぶ墓碑と比較しても、リーメンシュナイダーの肌やミトラ(司教がかぶっている帽子)の柔らかさは粘土でつくられているように見えるほどだ。
よく見てみると彩色も施されている。
碑銘?を持つ天使(左側)
リーメンシュナイダー(1515~1522頃)
《Maria mit Kind(聖母子)》 リーメンシュナイダー(工房説もあり)(1515頃)
祭壇右側の高い位置に置かれている。
元来は外国のコレクションだったものを、1979年にドームが買い戻したそうだ。
リーメンシュナイダー(1502~1506頃)
マリエンカペレ外周にアダムとイブや12使徒などが設置されていたもの(現在マリエンカペレにあるものはレプリカ)。
墓碑の裏側に設置されており、とにかく暗いためについ見逃してしまう。見えないに等しかった・・・
リーメンシュナイダー(1502~1506頃)
元はマリエンカペレ外周の12使徒像だったそうで、19世紀になってからドームに移動されたそうだ。なお、祭壇自体は1966~1967年につくられたようだ。
上: Christus Salvator(救い主キリスト)
右: St.Petrus(聖ペトロ)
左: St.Andreaus(聖アンドレア)
作品タイトル(ドイツ語)、制作年等は「リーメンシュナイダー紀行」さんから転載させていただいています。
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