雪がぱらついている中、傘もささずに散歩しながらレジデンツに到着。
すぐにここマルティン・フォン・ワーグナー美術館に向かった。
外観とは印象が異なり、館内はシンプルながら趣きがある。
作品が展示されるフロアまでやや急な階段を上るが、リーメンシュナイダーの作品が展示される部屋とアンティークが展示される部屋は向かい合わせになっている。美術館というよりはギャラリーに近いような印象を受ける。
なお、リーメンシュナイダーの作品は火曜日~土曜日の9:30~13:30まで展示されている。
リーメンシュナイダー(工房?)(1520頃)
《Beweinung Christi(ピエタ)》
リーメンシュナイダー(1505頃)
ガラスで覆われたこのピエタは、40~50cm四方で厚さは8~10cm程度といった小さなレリーフである。
しかしその立体感や細部にまでおよぶ精緻な表現には驚かされた。
(使徒ヨハネ)
(聖母マリア)
マリアの目のあたりに亀裂が見られるが、これが涙のようにも見える。
(イエスの足)
指が折れているものの、十字架から降ろされたイエスの足が硬直した様が表されており、磔刑の凄惨さを感じさせられた。
《Kopf des Hl. Johannes Ev(福音記者聖ヨハネの頭部)》
リーメンシュナイダー工房(1510)
テラコッタのような頭部。素材としてテラコッタが使用されているのは珍しいように思うが、習作なのだろうか?
レプリカが販売されていた。
ここにはシューレ作と言われる《Maria mit Kind(聖母子)》(1510頃)も所蔵されているが、写真をアップロードし忘れた・・・ 改めて掲載する予定。
作品タイトル(ドイツ語)、制作年等は「リーメンシュナイダー紀行」さんから転載させていただいています。
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