Friday, September 21, 2007

Santa Maria degli Angeli



Santa Maria degli Angeli

ミケランジェロが設計した教会。浴場跡であったこの土地の特徴を生かしたかったのだそうだが、一風変わった教会で(入り口がドイツっぽい)、堂内に入るとやたらと広い。
祭壇まで、一体何メートルあるのだろうか・・・ という感じだ。

入り口には炎天下にもかかわらず物乞いの女性がずっと座っていた。日本人はこういう人たちを毛嫌いする傾向が強く、スリなどと一緒くたに捉えているような印象を受ける。
キリスト教国は弱者に対する気持ちが強いせいか、ヨーロッパの人たちは進んで小銭を入れて行くのだが、こういうところで国民性の違いを実感させられる。
ようやく祭壇まで辿り着くとロープが張られており、“Please enter, if you want to pray.” と書かれた札とともに、中央から祭壇に近づけるようになっていた。
どうしようかと迷ったが、結局ここには入らずに、堂内を見て回った。
回廊脇より奥のドアを入ると、屋外へと続く薄暗い小さな間に出る。堂内の設計図等のパネルが展示されていたが、傍らには小さな聖母マリアと、等身大の修道者を模した彫刻が置かれていた。壁にカメラを固定してかろうじて撮影できるほどの暗がりに、このシスターらしき二体の白い彫刻が浮かびあがっているのだが、この表情が何とも静かで美しく、印象的だった。



全ての物のスケールが普通でなく、左右に置かれているこの聖水盤もわたしの身長よりも大きい。
天使が貝殻を抱えているというデザインだが、のぞき込まないと中に聖水が入っているのがわからないぐらいだった。
このような天使を象った聖水盤は、この度のローマ旅行ではここで見たものだけだった。


帰国後、Webサイトに公開した写真を見たのか、この教会の司祭だと名乗る人からメッセージが届いた。
疑わしく思ったりもしたが、どうやら本当の司祭のようで、何度かメッセージのやりとりをしたが、この教会を守る司祭の一人なのかと思うととても不思議な気分になった。

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