
Galleria Borghese
日本で予約したバウチャーを持って、タクシーで慌ててボルゲーゼ公園へ。
以前訪れた時は新装オープンしたばかりで非常に空いており、国際学生証を見せて割り引きの交渉をしたりしたのだが、EUの統合の影響もあってか、異常な程の混雑ぶりだった。
事前予約には日時の指定があり、予定時間の前にチェックインを済ませるシステムになっていたが、人混みを見て納得した。

《アポロンとダフネ(Apollo and Daphne)》Gian Lorenzo Bernini
いくつかのグループに分かれて時間ごとに入館。アポロンとダフネを前に、あまりの美しさにはため息が出るほどだった。
昨日Santa Maria della Vittoriaで《聖テレーズの法悦》を見たばかりで興奮冷めやらぬ中、アポロンとダフネを取り巻く風や、月桂樹へと変化してゆくダフネの繊細な表現を間近で見つめ、この彫刻が大理石だということが信じられないほどだった。何度見ても本当に美しい。

《果物かごを持つ少年》Michelangelo Merisi called Caravaggio
カラヴァッジオのコレクションも素晴らしく、以前東京都庭園美術館でも展示された《果物かごを持つ少年》を久しぶりに鑑賞。名物の絵であるだけあって、5種類ほどある入場券のチケットにも使われている。
ミュージアムショップが非常に充実しており、この作品をモチーフにした腕時計を購入した。

《病めるバッカス》Michelangelo Merisi called Caravaggio
この作品は、現代美術作家であるシンディ・シャーマンがテーマにした絵でもある。2004年に日本で公開された映画「パッション」でもカラヴァッジオの絵にインスピレーションを得た悪魔が描かれていたが、この作品の影響によるものが大きいように思う。

このほかにもボルゲーゼ美術館には数々のコレクションがあるが、作品一つひとつが素晴らしく、これほどまでの集客もうなずけるものだと思う。
《Venus and Cupid with a Honeycomb》Lucas Cranach

酷暑と足の疲れのためにベンチで休みながら向かったが、緑が多く気持ちよく散歩ができた。


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