Monday, September 24, 2007
San Pietro, Vatican -The Holy See
San Pietro, Vatican -The Holy See
バチカン博物館を出て、ミサに間に合うようにサン・ピエトロ大聖堂へ。
ところが入堂にはセキュリティチェックが必要になったそうで、なかなか入れなかった。
ミケランジェロの《ピエタ》を横目に、まずは正面祭壇に向けて急ぎ足。既にミサははじまっていた。
強面の係の人に「ミサに与りたいのですが・・・」と告げると、「1時間は退出できないけれでもそれでもよいか、写真は絶対に撮るな」と厳しく言われ(本当に怖かった)、会衆席に付いた。
上の写真は遠くからカメラを頭上に掲げて撮ったもの。さすがに人が多い。
ミサ後にようやく祭壇付近の写真を撮影。
《ピエタ》ミケランジェロ
《ピエタ》はミケランジェロが僅か25歳で彫り上げた作品。この彫刻を見ると、技術力はもちろんだが、ミケランジェロの精神力の強さをいつも実感させられる。
素材も表現も全く異なるが、彫刻を学んでいた頃に大きな影響を受けた作家の一人でもある。
システィーナ礼拝堂の天井画も見事に彫刻家らしい表現がなされており、画家とは違う“もののとらえ方”を感じさせられる。
《ピエタ》ミケランジェロ
《ピエタ》ミケランジェロ
Musei Vaticani
Musei Vaticani
いよいよバチカンへ。
まずはMusei Vaticani(バチカン博物館)に向かったが、電車の中はすでに観光客でごった返していた。
オッタビアーノ駅に到着すると、ゾロゾロと博物館まで人が続き、サン・ピエトロ大聖堂のあたりまで列が続いている。
過去にバチカン博物館に入場するのに、さほど苦労したことはなかったのだが、入場までに数時間待ちという話が本当だったのだと驚いた。
約3時間、ひたすら待ち続けていよいよ入館。一人だと退屈だ。
博物館の中は改装が進み、近代的になっているので驚いたが、ここは以前と変わらないので一息ついた。思わず昼寝をしてしまった。
この若者たち(右)にからまれて、タバコに付き合うことになった。
《アポロン》
《アポロン》
石膏デッサンでおなじみのモチーフ・アポロン。石膏像のアポロンは幾重もの型取りでやや膨張しているが、オリジナルはさすがに締まって美しい。
相変わらずきれいな顔をしていたが、実は私は描いたことはない。
《ラオコーン》
《ラオコーン》
こちらも石膏像でおなじみのラオコーン。全身像はやはり迫力がある。
《ヴェルベデーレのトルソ》
大好きな彫刻の一つ。通路の中央に置かれ迫力があり、美しかった。
右:《聖体の論議》(ラファエロの間)
反対側に《アテネの学堂》が。
《キリストの変容》ラファエロ
所属教会のモザイクのモチーフとなった、ラファエロの《キリストの変容》。
《聖ヒエロニムス》レオナルド・ダ・ヴィンチ(左)
《十字架降架》カラヴァッジオ(右)
Sunday, September 23, 2007
Santa Maria in Aracoeli
Santa Maria in Aracoeli
カピトリーニ美術館を出て、隣りのSanta Maria in Aracoeli(サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会)へ。
この階段を上るのが恐ろしく辛くて(カピトリーニ美術館からそのままつないで欲しい)、足がガクガクになったが、「年をとったらこの教会には来られなくなるから」と一段ずつ上った。
聖堂内は広くガランとしていた。人が少ないのは階段地獄のためかと思われるが、到達した人でも、ほとんどは祭壇の前にじっと座り込んでいた。
右:《聖幼な子》
この教会の目玉は、イエスが祈ったゲッセマネのオリーブの木でつくられたという聖幼な子像だ。
世界中から取りなしを求める手紙が届いているとのことだが、宛先に「ローマの聖幼な子様」と書けば、住所がなくてもこの教会に届くのらしい。
幼な子の像の前には、世界中から届いた手紙が捧げられていた。
連日歩き回っている疲れた足には、帰りの階段がまた地獄。
膝が笑って一気に降りられなかった・・・