Monday, February 28, 2011

Daryl Hall & John Oates - Do What You Want, Be What You Are Tour 2011


前日にチケットを手配し、ダリル・ホール&ジョン・オーツのライブ “Daryl Hall & John Oates - Do What You Want, Be What You Are Tour 2011” に行ってまいりました。


全く悪い意味ではないですが。
実はホール&オーツのファンというわけではなく、中には好きな曲もありますが積極的に聞くというわけでもないのです。

しかしながら、主にイギリス系の音楽が好きだった母がなぜだかアメリカのミュージシャンであるホール&オーツの大ファンで(あれこれ逸話を暴露したいところですがガマンw)、まだ自我が目覚めていない幼少期に、ほとんど子守唄のような状態で刷り込まれており、もはや他人とは思えない←存在。

生まれて初めて認識した外国人はおそらくダリル・ホールで、子どもの頃は彼がアメリカ人だとか歌手だとかいうことも知らず、まるで親戚のおじ・・・おにぃさんのような感覚で見ていました。


というわけで。ホール&オーツはやはり見ておかないと!と、ドタ参でライブへ。
十数年前の公演では当時の新曲も披露していたので、今回も「新曲(というか20年以上分の曲)は全く知らないから、全然ついて行けなかったらどーしよー」とKY覚悟で参戦してまいりました。


★会場に到着すると客層は予想以上に年齢層が高く、わたしってばかなりヤングな感じw
しかもお一人さまの男性が多く、中には親子2世代の方もおられ、とっても浮いてる感満載でした。。。


★開演前は70年代後半~80年代前半にヒットした様々なアーティストの曲が流れ、マイケル・ジャクソンの “Rock With You” とか、もうあの時代のムードが漂っていました。
それを聞きながら、あー、今日は古い曲=わたしが知っている曲が多いのねー。と安心して、ステージ上のおじさんだかおばさんだかわからないようなロン毛のローディーさんらが準備している様を眺めていました。


で、いよいよ開演。


★今回のツアーの最終&追加公演&小さめの会場だったせいか、ダリル・ホールがのっけからテンションが高いというか陽気というか・・・。イキイキとしていたというのが一番的確な表現でしょうか。
ちょこっとだけれど(浮かれた風に)踊っていたり、ピースサインをしたりしていて、とにかくご機嫌でした。笑。


★2日前の武道館公演を観た方から、はじめの4~5曲はあまり声が出ていない(温存している)的な話を聞いていましたが、前述したようにダリルが浮かれていたせいか、オープニングの “Maneater” から結構すごい!
1曲目にしてホール&オーツの健在ぶりを実感させられ、全くの予想外だったのですがなぜか涙が・・・


★続く “Family Man” も懐かしく、3曲目の “Out Of Touch” でボロボロ泣いてしまい、隣りの席の男性からガン見・・・。泣く予定はなかったので、こんなにもタオルハンカチを持っていてよかったと自分のグッジョブぶりを実感したのははじめてでした。


★派手なダリルに対して、地味なジョン・オーツが忍耐の人だなと改めて実感し、そんなところでもまた泣きそうに。
ジョンのソロでは、声もいいし歌も上手で聞き惚れました(しっとりしていて大人っぽくてムードがあって。声は断然ジョンの方が好き)。
ハモりでダリルが入って来たとき、一瞬だけれど、うるさいとか思っちゃったw(ゴメーン)
“Possession Obsession” も歌ってほしかったな。そうじゃなくてもあと1曲聞きたかったー。


★そんなこんなで本編終了。
ダリル・ホールがシャンプーのCMばりに髪を何度もかきあげながらモデル風に格好つけて引き上げたものの、肝心のソデ(退場口)を間違えてスタッフに正しい方向に導かれているのを目撃・・・。爆。
自分大好きで格好つけているくせにちょっと抜けてる様があまりにもダリルらしくて、軽く吹きましたw


★ベテランミュージシャンの歌声は、よく「衰えていない」と表現されるけれど、ダリルの場合は衰えないどころか昔のまま全く変わらず、むしろ進化していると言えるかも。
音もひとつも外さないし、歌はホントに上手だし、派手な声も健在でビックリしました。というか、はじめは生歌じゃないと思ったぐらい。笑。

見納めぐらいの気持ちで今回のライブを観に行きましたが、本人も相当気が若いと思うので、まだまだ当分は現役続行できそうですね。安心しました。
「また次回!」と言ってたけれど、あれはリップサービスじゃないなって思いました。

(でもって、ひそかに「次回こそSananda Maitreya(Terence Trent D'Arby)のライブを観にヨーロッパに行くわよ!」と誓いました。←え、そこ? てか、サナンダのことを書いてたら、たったいまサナンダさんからライブアルバムのリリースメールが来て何か嬉しい@さっそくDL中w)


★ステージ自体はとにかく大人っぽくて落ち着いていて。その上でのさり気ない演出がセンスもよくちょうどよくて、ベテランでなければ出せない余裕が感じられて、気持ちのよいものでした。
本当に楽しそうに歌っていて、よい歳のとり方をしているなとしみじみ感じました(本人は年齢なんて考えてないんだろうけど)。


★バンドもすごい上手でした。泣きそうになる度にギタリスト(ジミヘンばりに歯ギター弾いてた)の内股を見てこらえていました。
個人的にはパーカッショニストに好感。若手を積極的に採用するのも、ダリルが音楽に対してまだまだ保守的になっていない証拠だと感じられました。
また、どの曲も昔のままのキャッチーなフレーズは残しつつも今様にアレンジされており、それがまた大人っぽく、バランスもよくて、心地よいものでした。


★2階の前方のお席で全員が総立ちというわけではなく、周囲の数名とは(心の中で)着席同盟を結んでいたものの、アンコールのRich Girlで見事に裏切られ←、皆さん嬉しそうに揺れていました。笑。


好きとか嫌いとか、よいとか悪いとかではなく、無条件に観たいと思わせられる不思議な存在で、幼少期の感覚を思い出させてくれる人・音楽がホール&オーツなのだと実感しました。

あ、Teeシャツ買っちゃったーw



★セットリスト(若干順番違うかもとのこと)★

01. Maneater [1982]
02. Family Man [1982]
03. Out of Touch [1984]
04. Method Of Modern Love [1984]
05. Say It Isn't So [1983]
06. It's A Laugh [1978]
07. Las Vegas Turnaround [1973]
08. She's Gone [1973]
09. Sara Smile [1975]
10. Do What You Want, Be What You Are [1976]
11. I Can't Go For That(No Can Do) [1981]

【アンコール】
01. Rich Girl [1976]
02. You Make My Dreams [1980]

【アンコール】
01. Kiss On My List [1980]
02. Private Eyes [1981]

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