Monday, April 6, 2009
Jinju * チョ・インソンさん 空軍入隊のお見送り
On April 6, 2009 in Jinju(Korea), at the Republic of Korea Air Force Education and Training Command, Korean actor Zo Insung (Jo Insung) entered the air force.
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コリアン・アクター チョ・インソンさんの空軍入隊のお見送りに同行してきました。
日本では「バリでの出来事」などで知られている俳優で、いわゆる韓流スターとはタイプが異なる、人間的な面でもとても魅力的な方です。
日本人には馴染みのない韓国の徴兵制度ですが、一定期間軍役に服することは韓国男性に義務づけられています。一部例外はあるようですが、俳優であれスポーツ選手であれ、陸海空のいずれかの軍隊に所属し服務を務めることになっています。
韓国の方やすでに除隊された方のお話などをうかがい、多くのことを考えさせられました。
徴兵制度には賛否両論があるようですが、韓国の男性の(良い意味で)昭和を思わせられる格好の良さ・男らしさには、兵役という大変な経験が生かされているのを感じさせられます。
さてさて。
チョ・インソンさんの場合は、実父の影響もあり以前より空軍への入隊を希望されていたそうですが、俳優であるという職業柄からも、第一線で服役したいという本人の希望は適わず、軍楽隊に所属するのだそうです。
それでも、兵役を免れようとする有名人が多い中、最も厳しいという空軍へ入隊するインソンさんの潔さを美しく思いました。
25ヵ月間の軍役に服するチョ・インソンさんを、大勢の報道陣と300名もの日韓のファンとが二手に分かれて待ちましたが、到着したインソンさんが「ちょっと待っててね」と言わんばかりに、真っ先にファンの前に顔を出してから報道陣の待つ方に向かわれたのが印象的でした。
その後、前の晩に眠れなかったような、たくさん泣いたような、本当に淋しそうな表情でファンの前に再び姿を現しました。
報道陣へのあいさつとは違う表情で、口元こそは笑っているものの、撮った写真を拡大してみると目に涙が浮かんでおり、泣いているのがわかりました。
唇をかみしてめて、目に焼き付けるようにゆっくりとファンの皆さんを見渡しており、本当に短いあいさつの言葉がありましたが、一生懸命涙をこらえている様子でした。
これまでにお別れの場に何度も立ち会い、去ってゆく人を見てきましたが、軍隊への入隊は、まるで修道院に入った友人を見送ったときの覚悟や悲しみ、まだ見ぬ世界への不安と勇気と似たようなものを感じました。
日韓のファンがそれぞれ大きな横断幕を用意して待っていてくれる(その横断幕はつなげられている)というのは、インソンさんにとっては言葉にはならない喜びの気持ちがあるでしょうし、励みになるのではないかと思います。これからの25ヵ月の間で何度も思い出すことになるのではないでしょうか。
またこの横断幕には、一人ひとりのファンが持つ、“大好きなインソンさんに気持ちを届けたい”という思いが込められているのだと思うと、一時期のお別れという淋しい場ではありますが、インソンさんにも十分に気持ちが伝わったのではないかと感じました。
早く移動するようにと、連れ去られるようにその場を後にしたインソンさんですが、名残惜しそうに後ろを振り返って手を振っていました。
この日は1800名が同じ空軍に入隊されたそうですが、それぞれの方が家族と淋しいお別れをしたのだと思います。
インソンさんはじめ、同じ日に入隊された方、また兵役中のすべての方が、元気に過ごされ、一回りも二回りも成長した姿で戻って来られるよう、お祈りしたいと思います。
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