小谷元彦展「幽体の知覚」を再び見に行ってきた。
若くして世界的に活躍している小谷の作品はさすがで、久しぶりに質の良い美術作品を見たとでも言えばよいのだろうか。とにかく好みのタイプの作品であり、スッキリした気分にさせてくれる数少ない美術作家だ。
小谷が在学中に制作していた初期の作品は個展などで目にしたことはあったため、既視感はなくむしろ懐かしく(古いという意味ではなく)、近年では(といっても2003年だが)ベネツィア・ビエンナーレで見た程度でしばらく小谷作品には触れていなかった。そのため、今回の展覧会では初期段階から現在までの足跡をたどるべく、じっくりと変遷を楽しむことができた。
想像を超えた作品数、および手法によって小谷ワールドが見事に繰り広げられていたが、小谷が影響を受けた(であろう)同年代の若手作家のエッセンスを感じさせられるものもいくつかあり、個人的には二重の意味で楽しませてもらえたように思う。
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