Tuesday, November 22, 2011

雷電本紀

『雷電本紀』(飯嶋和一著・河出書房新社刊)読了。

3月の震災以降、現実の凄まじさを目の当たりにして、どうしても小説のようなフィクションものには食指が動かず、ここのところは学術書やノンフィクション、逆に思い切りのめりこめるような美術関連の作品集に浸ってばかりでした。
そんな中、おすすめいただいたことをきっかけに『雷電本紀』を読みはじめましたが、とても素晴らしい小説でした(「いい」としか言えない)。

これまで見聞きしてきた大関・雷電の姿がリアルに浮かんできて、またタニマチ(後援者)、力士、当時の勧進相撲の在り方、この時代の人たちにとっての相撲という存在を通して、雷電や雷電をとりまく人たちの来し方や人となり、生き様がとても美しく、儚く描かれていました。

とにかく雷電という人が情深く人間らしい格好の良い人で(本格的に惚れた)、「世の中はきれい事だけじゃ済まされない」というドライで合理的な考えの方に読んでいただき、心のあたたかさや潤いを感じてほしいと思いました。

相撲の取組内容を脳内再生しながら読み進めましたが、力士でないとわからないような仕切りの緊張感、対戦相手とのメンタル面の距離感、ぶつかりあってはじめて肌で感じられるもの、取組中の攻防など、「これってどんな感覚なの?」と思う部分もあり、この辺りはぜひ現役力士にお聞きしてみたいところです。

情景が頭に浮かぶような文章で、ちょっと映画化してほしいとか思っちゃったけれど、雷電役を演じられる人っているのかしら(現役力士では把瑠都の身長・体重がジャスト雷電らしいです)。

途中、涙した部分もありましたが、最後は静かな気持ちで噛み締めながら人の生き方について考えさせられました。

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Thursday, November 3, 2011

おすもうさん

遅ればせながら『おすもうさん』(高橋秀実著・草思社刊)読了。非常に面白かったです。

著者が偏った捉え方ではなく正面から大相撲の世界に足を踏み入れ、また歴史を紐解いており、相撲というものがこれまでの長い時間をずっと国家や時代に揺り動かされながら(よい意味で)のんきに歩んできたことがよくわかりました。

相撲界を取り巻くあれこれに、途中は小難しいことを考えたりメモりながら読み進めていたものの、最後はもう、そんな細かいことはどうでもよくなっちゃったw
(こだわることがナンセンスという意味で)

周囲から受ける圧力が絶えませんが、テキトーにいなして、「規定ではなく気配」を重んずる日本特有の情緒をしっかり受け継いでいってほしいと思っています。

どうしてわたしは大相撲が好きなのか、ということが自分でよくわかりました。

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4794217749/

Saturday, October 22, 2011

朝稽古見学

Sunday, October 16, 2011

2011 JYJ Unforgettable Live Concert In Japan

10/15-16に泊まりで行ってきました。

Friday, September 23, 2011

Wednesday, September 7, 2011