・・・という名目で、大相撲名古屋場所9日目に行ってまいりました。
今回は名古屋在住の相撲ファンでない友人を口説き落とすのが最大の関門だったのですが、意外にもあっさりOK。事前連絡で何気に相撲の勉強をしているのがわかり、嬉しい限りです。大相撲の雰囲気をお楽しみいただけたようでよかったです。
さて、生まれて初めての地方場所は、国技館とはまーったく違う雰囲気で、見るもの全てが新鮮でした。
◆愛知県体育館へ
タクシーに乗り、運転手さんと相撲話をしながら会場である愛知県体育館に到着。降りるときに貴乃花親方がマスク&サングラス姿でフラフラと歩いて来るのが見え(親方とわからなければかなり怪しい)、運転手さんに「貴乃花ですよ!!」と興奮気味に報告。
タクシー代は50円オマケしてもらいました。
◆場所入り
本場所の醍醐味の一つである力士の場所入り。
力士の着流し(お着物)姿にはなかなかお目見えできず、関取にお会いするときは紋付き or 浴衣が多いので、場所入りでは力士それぞれの着物を楽しむことができます。
東京では、横綱・大関は車で乗り付けての場所入りのため、残念ながら取組以外の姿を目にすることができません。
(そのため、日馬富士関の安馬時代最後の東京での場所入りを、わかっていながらも見送ってしまったというにがーい経験があります・・・)
これに対して名古屋では、横綱・大関も駐車場に車を停め、会場である愛知県体育館には徒歩で入るので、東京とは違う雰囲気が味わえます。
と言っても、遠くから後ろ姿しか見えないのですけれどね。。。 体育館の中からも窓から見下ろす形で見えるのですが、上から見下ろすよりは遠い方が良いかな・・・ と外で見ていました。把瑠都関は上方からの声援に手を振って応えておられました。
周囲のおじさん・おばさん・子どもたちとあれこれ相撲の話をしながら力士の登場を待ちましたが、色々な会話を楽しむことができました。
印象的だったのが、旭天鵬関が車から降りたときです。数秒の差で到着した白鵬関を旭天鵬関がにこやかに握手で出迎え、白鵬関が先に、旭天鵬関が後に入り口をくぐって行きました。
大関陣では残念ながら日馬富士関だけお姿を見ることはできませんでしたが、伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)の登場には興奮です。遠目だったので確信は持てなかったのですが、入り口付近で待機する床山さんらしき方が見えたのですが、親方をお出迎えするためだったのですね。
伊勢ヶ濱部屋勢、続々と登場です。
◆名古屋のお席
今日は二人用の枡席での観戦。体育館に入って驚いたことは、会場が狭いため、席のわりには土俵が近く感じられるということと、工事現場の足場並みのつくりで枡席が準備されており、急な坂や細い通路では転んでしまいそうでした。
正方形の国技館とは座席の配置もかなり違い、名古屋は東西にのみ二人枡があるのですね。二人で前後に座るというのも面白いもので、正面寄りの真西の席からは、東方の力士のお顔もよーく見えました。
◆本日の取組
さてさて、肝心の取組です。観戦中は実況中継並みに力士のあれこれを同行者に説明したりしていました。
応援していた力士のほとんどが負けてしまったため、うなだれながらこの日記を書いています。
☆千代白鵬(3-6) vs ★旭南海(3-6)
先場所の稀勢の里戦で負傷した千代白鵬関は途中休場→十両落ちとなりましたが、来場所は幕内復帰を期待しているものの、ひざのサポーターが痛々しくて、とても心配です。
黒星が先行していたので「うーん・・・」と思っていましたが、今日は引き落としでの白星!
残る7日間もがんばって、ぜひとも勝ち越してほしいと思っています。
☆普天王関(4-5) vs ★豊真将関(6-3)
先場所は千秋楽にして初日を挙げて1勝14敗、前頭筆頭から十四枚目にまで番付を落とした豊真将関は、今場所は序盤から好調で、6勝2敗で中日を終えました。
両者ともに粘りに粘っての大相撲を手に汗握りながら見守る中、必ず勝者と敗者を決めなくてはいけない勝負の辛さを感じさせられました。
もうどちらを応援してよいやらで悩みましたが、普天王関が寄り切りで白星となりました。
☆高見盛(5-4) vs ★猛虎浪(4-5)
モンゴルのかわいかっこいい猛虎浪関は今場所初入幕で嬉しい限りです。テレビで見ていた真っ赤な締め込みは蛍光レッドに近く、とても鮮やかでした。
初入幕で迎えたこの日は、4勝4敗同士の高見盛関との対戦です。やはり高見盛関への応援がものすごいのですが、周囲の応援に反して、ひそかに猛虎浪関を応援したものの、残念ながら黒星でした。
☆安美錦(7-2) vs ★岩木山(2-7)
ひたすらアミ関を応援。明日で勝ち越しを決めてほしいです!
☆稀勢の里(7-2) vs 阿覧(1-8)
先場所は大相撲中継を見ながら「こんなに早い時間に出る関取じゃないのに・・・」と思っていましたが、13勝2敗と大健闘→惜しくも千秋楽にて優勝戦線からは外れてしまいましたが、敢闘賞を獲得した稀勢の里関。
番付もググッとあがって関脇に返り咲き、本来のあるべき位置に戻ってきてくれた、と嬉しく思っています。
中日で朝青龍関に土をつけ、目下6勝2敗で迎えた阿覧関との対戦は上手投げで白星☆
阿覧関は9日目にして負け越しが決定しましたが、唯一の1勝が3日目の日馬富士戦だったのだよな・・・ と思うと、ハルマ関にはやっぱり緊張があったのかな、と思いました。
★魁皇(5-4) vs ☆琴欧洲(9-0)
今場所の琴欧洲関は本当に力強く落ち着いた内容で、今から全勝の白鵬関との対決が楽しみですが、今日も素晴らしかったです。
魁皇関のあの粘りも見事で、何だか感動の一番でした。
★日馬富士(6-3) vs ☆琴光喜(8-1)
好成績&地元では大人気&結婚祝いも相俟って、ものすごい声援だった琴光喜関でしたが、先場所の覇者である日馬富士関にはどうしても勝ってほしい一番でした。
場所前から「綱とり場所」として騒がれていましたが、成績的にもかなり厳しい条件がつけられている今場所。早くも2敗を喫している日馬富士関は「綱とり失敗」などとも言われていますが、マスコミの過剰な報道は目に余るものが・・・
横綱に昇進するときはちゃんと昇進するでしょうから、余計なプレッシャーをかけず、のびのびと相撲ととってほしい(とらせてあげたい)と思っています。
残念ながら今日はあっさりと黒星、ハルマ関は3敗に。勝っても負けても、日馬富士関らしい相撲であればそれで十分なのですけれど、それでもやはり勝ってほしい(勝たせてあげたい)です。
観戦後にハルマ関と懇意の方にお会いしたときに「勝負だからねえ」という一言を発しておられましたが、「そうなんだよなあ」と感じさせられました。
観戦後、体育館を出て歩いていたところ、琴光喜関を乗せた車が横を通りすぎて行きましたが、ケイタイを見ながら嬉しそうにニコニコ(というかニタニタ)としておられました。おめでとうメールが届いたのかな。
(すごく嬉しいのはわかるのですが、ケイタイってやや軽薄アイテムなので、完全に会場を出るまではキリッとしていてほしかったです)
☆千代大海(5-4) vs ★朝青龍(7-2)
場所前の稽古不足で「身体がしぼんだ」などと言われていた朝青龍関ですが、ゴム人形ぶりは徐々に復帰。
少々乱暴な取り口で、序盤は良くない印象を受ける相撲が続き、連勝しているものの昨日は稀勢の里関に土をつけられてしまいました。
稀勢の里関はかなり好きなので(しかもフォトジェニックだし)、昨日はどちらを応援してよいか困った一番でしたが、稀勢の里が勝った嬉しさもある中、取組後は撃沈してしまいました。
やっぱり強い姿が見たいんだよな、朝青龍関は。
☆白鵬(9-0) vs ★鶴竜(3-6)
新関脇に昇進した鶴竜関(先場所は技能賞獲得)。おとなしくて無口で真面目な印象の鶴竜関を応援していましたが、白い横綱、やっぱり強いですね。
今場所は鶴竜関の元気があまり感じられないので、後半戦はがんばってほしいです。